『天地の友の歌を聴け』略して『てんとも』の、制作サイドのお話です。興味がある方はご覧ください。
スクリーントーンをほぼ使わずに描いてみた
今回の読み切り漫画での最大の挑戦は「スクリーントーンをできるだけ使わないで描く」こと。
これは単に、カッターナイフで切り貼りするのが嫌いな作者が、トーン使わずに漫画描いたらどうなるかな!? わくわく! と思っただけです。やらないと分からないからやろう、というノリ。
今回スクリーントーンを使ったのは、以下だけです。
- 親方の帯
- 一部のグレー(回想と一か所の影)
- 最後のページのイルマリの服
結論どう思ったかというと、スクリーントーン使わないとそれはそれで大変ということです。空とか全部カケアミにしたんですけど、これがまーしんどい。苦行。まあ、最後の方はだんだん無心でできるようになっていったんですが……(中毒的なあれ)
トーンを使う所ところと使わないところ、なんならあえてデジタルに頼ること。このへんは自分で選択しながらやっていくのがベストだな、と思いました。
私、空のトーン好きなんだな。ってことにも気がつきました。
あえて『説明』をしないこと
ファンタジーはどうしても説明が多くなりますが、今回はあえて説明を排除してみました。
例えば妖精(ペリ、フェーラ)が結局なんなのか? という説明は本編内で一切していません。声聴く者のところもですね。なんで呼び方がぶれてるの? とかいうのも、全部説明せずに突っ切りました(最後のは単に言語の違いという設定です)
文章で説明していないだけで、絵で『説明』するように努力はしています。果たしてどこまで伝わるか……作者の挑戦です(ドキドキ)
どう感じるか、改めて目を通してみると面白いかもです(どう感じたかコメントで書いてもらっても嬉しいです! 優しくしていただけるともっと嬉しいです!)
中東風シリーズの練習台
この作品は、今カクヨムで書いている小説の練習台でもありました。(今は『月と炎の伝説』ですね)
今回の物語の舞台は、トルコのある町をモデルにしています。
分かる人には分かると思いますので、トルコ要素を探してみてください(背景などからはあまり分からないかもしれません。私の画力の問題で……)