こんばんは。クリスマス・イヴです。いかがお過ごしでしょうか。
海の部屋では『AZURE』5話更新しています。今回は区切りの関係で、少し多めの6ページ。フィリップくんを中心とした、やさしい世界をお楽しみください。
殺伐としているラミレス家地下（地下なんです）ですが、若者がやってくると少しずつ雰囲気がやわらぐ、という特徴がありました。クラインが来たとき、なんだかんだみんなで彼の世話を焼いた結果、ちょっとなごみました。プラス、今回フィルが来たことで、奴隷たちの空間がますますやさしい世界になったのです。
実験動物扱いと見世物扱いをされ続ける彼らにとって、年下の世話をする時間は、貴重な癒しの時だったのだと思います。今回、クラインが柄にもないことを頑張ったのも、そういう心理が働いたからかなーと思ったり。
……小火騒動の後、また殺伐とした空間に戻ってしまうのです……。悲しいことです。
というわけで、ほのぼのターンはここまで。次回更新分からはジェットコースター的な展開になります。無理せずお付き合いいただければと思います。
おまけ お部屋のみんなの紹介
今回であの部屋の奴隷仲間たちが出そろったので、クラインとフィル以外の簡単な紹介を書いておきます。
一人目。ラルフさん。作者の悟りにより、第5話からHIGEが生えた人です。（Twitter参照）
第1話くらいから顔と名前は出ています。面倒見のいいおっちゃんです。もともとお人よしなところがあり、反面騙されやすかったりします。その性分ゆえに人生が狂いました。人生狂った話については、5話ですこーしだけ触れます。
二人目。ハル。12ページ1コマめからやたら目立っている彼です。顔に特徴がある人は描きやすい。
外向的。子ども好き＆女性好きな青年です。この部屋の人々が鬱屈していないのは、彼の存在のおかげという説もあります。
ふだんはとっても好青年ですが、実はダークな一面も……あったり……するのです……。ここへ来たから心が歪んだのか、歪んでいるからここに来たのか……真相は本人しか知りません。
三人目。ユキさん。本名は、雪音（ゆきね）さんです。名前から分かる通りオリエンタルでジャパニーズな国の人です。幼い頃から魔術が使えて、よくそれで遊んでいました。
ハルがダークなら、彼女は純粋無垢。純粋だからこそ、ラミレス家での日々は苦痛そのものですが、仲間たちのおかげで耐えられているようです。お家の跡継ぎ抗争に巻き込まれた末、故郷から遠く離れた場所へ送り込まれてしまった人です。本人には何の落ち度もないのです。
ラスト、四人目。おじいさん。彼だけ名前が不明です。（未定とも言う）
今ではお部屋の隅っこでじっとしつつ、にこにこ笑っていますが、若い頃は強い魔術師としてブイブイ言わせていた（）ようです。やんちゃしたせいでラミレス家に放り込まれたらしいのですが、詳しい経緯は誰も知りません。少なくとも、この歳で実験受けて平然としていられる時点で、只者ではありません。
