とてもお久しぶりです。蒼井七海です。
なんやかんや二か月くらい潜っておりました。今回は、その二か月の間にやっていたことについて、告知がてら書き留めておこうと思います。
と、いうわけで……
新作はじめてました
新作はじめてました。いえ、過去に原案をシナリオコンテストに出しているので、厳密には新作とはいえませんが。
タイトル:春風のサーガ【第一部】
公開場所:小説家になろう(https://ncode.syosetu.com/n1041kf/)
数年前からネタとしてあったものを、「第13回ネット小説大賞」用に小説形式で起こしたものです。原案から一部固有名詞や設定などを変更していますが、大筋は一緒です(原案を覚えている方はそんなにたくさんいないと思われますが念のため)
タイトルに【第一部】とついている通り、今回は第一部のみのお試し連載となります。
全編形にしたら100万文字クラスの大長編となりそうで、その長さの個人創作小説を掛け持ちはちょっと厳しい……というわけで、この形式になりました。
とはいえキリのいいところで一旦完結しますので、興味を持っていただけましたら、ちらとのぞいてみてください。(WEB向けに空行作ってないので、人によっては読みづらいかもしれません)
ラフで長めのあらすじ
舞台は、様々な『世界』が重なり合って存在し、ファンタジーな種族も割と受け入れられている『多重世界』。
数ある世界のひとつ、地球とよく似た環境でありながら魔物や精霊もいる、文明栄えし『天地内界(てんちないかい)』で暮らすヒワは、ごく普通の女の子。父は仕事で家をあけがちで、数少ない友人はなんだか個性豊かだけれど、ヒワ自身は平和な日々を送っていた。
しかし、ある日、馴染みの商店街で魔物の襲撃に遭ってしまう。しかも、襲ってきた魔物たちは、どれもこれもヒワの知らないものばかり。魔物退治なんてできるはずもないヒワは、たちまち追い詰められて、無我夢中で助けを呼んだ。すると、その場に小さな少年が現れる。
神秘的な容貌の少年は、精霊たちの力を使ってあっという間に魔物たちを撃退してくれたのだが、どういうわけか、ヒワのことを「契約者」と呼んだ。重大な使命を負って来たらしく、それを達成するために「契約者」が必要らしくて……!?
「だからってなんでわたしなの!? てか、助けてって言っただけで契約成立するとか聞いてないし! 肝心の契約相手はなーんか偉そうだし…………どうしろってんだよー!!!」
という具合で戸惑いながらも、ヒワは世界を救う冒険に出ることとなる――と言うお話です☆
(真面目でわかりやすいあらすじが見たい方は作品ページをご覧ください)
キャラ紹介~この人たちだけ覚えておけばなんとかなる~
ついでに、キャラ紹介という名のキャラ語りも置いておきます。イラストつきです。ひゃっほー!

ヒワ・スノハラ
画像右。本作の主人公。天地内界はアルクス王国・ジラソーレの町に住む少女。
普段は町の高等学校に通っています。家族は両親と姉一人がいますが、父親は不在がち。
突出した才能があるわけでもなく、特段家が裕福というわけでもない、強いて言うなら直感的なものが時々鋭い程度の、ごく普通の女の子。……なのですが、ひょんなことから精霊指揮士(コンダクター、作品世界における魔法使いのようなもの)となり、エルメルアリア(以下、エラ)とともに世界を救うための冒険をする羽目に。
フルネームの雰囲気からわかる通り、某東の国の出身で、ちょっぴり複雑な家庭。家庭内ではあちらの文化・風習や言語も取り入れられています。
性格は基本的に穏やかで、内向的。言いたい事をのみこんだり、「やっぱいいや」と撤回したりすることが多々あります。ただ、周囲の人に引っ張られることも多く、気の置けない友人には自ら相談を持ち掛けます。また、初対面からやや強引なエラに対しては反論したり、少々辛口なことを言ったりもします。
窮地に追い込まれると、火事場の馬鹿力を発揮して、普段の彼女からは考えられないような行動をすることも。
他者に対する思いやりが強い一方、かなりの人見知りでもあり。学校では、シルヴィーという友人に出会うまでは孤立していました。
蒼井七海作品(長編部門)ではおそらく初めてであろう、序盤はまったく戦えない主人公です。実は武術をやってましたとか、突然超能力に覚醒しますとか、そういうこともなく最初はほんとに戦えません。エラがいなかったら第3話で死んでる。(後述するロレンスから魔物の話を聞く機会があったので、自分が逃げるための対処は可能ですが、それでもちょっと厳しい)
また、恐怖ゆえに立ちすくむ、イレギュラーな事態が続くと情緒不安定になるなど、なんやかんやで修羅場慣れしている歴代主人公とは違った味わいのある子です。彼女の精神的な成長も上手く描けていればいいな…と思っています。
エルメルアリア(エラ)
画像左。ヒワの相棒。ヒロイン(!?)とも、もう一人の主人公とも言える絶妙な立ち位置です。
人と精霊、両方の性質を持つ、その名も精霊人(スピリヤ)という種族の少年(※)。精霊人は基本的に『天外界(てんがいかい)』という世界で暮らしており、彼の故郷もそちらです。今はある任務のために天地内界へ下りてきています。
体はとても小さいですが、優に数百年生きています。ただし、精霊人の中では若者の部類に入ります。
「神秘を絵に描いたよう」とも形容される佇まいですが、口を開けばおしゃべりで子供っぽく、傍から見れば少しナルシストのようにも思える言動をします。
事あるごとに自らを「天才」と評し、時に煙たがられ、呆れられます。が、実際その自称に恥じない実力の持ち主。特に指揮術(作品世界における魔法のようなもの)に関しては、当代最高と称えられるほどの腕前です。
そのほかのことに関しても割と物覚えがよく、勉学、料理、音楽まで、やらせれば大抵のことはそつなくこなすようです。本人的に興味があるのは、彫刻や果実酒づくりなどのものづくり。天地内界の文化も結構気になっているようです。
上述の通り、やや子供っぽい言動が目立ちますが、自己中心的かというとそうでもなく。冒険の際にはヒワの日常生活のことを考慮して予定を立てる、質問にはしっかり答えるなど、他者への気遣いもする人です。
また、善人と言ってよい程度の倫理観は持ち合わせています。もちろん、精霊人の倫理観ですので、人間とは合わないこともまれにあります。が、それはエラだけに限った話ではないです。
一見無敵に見えますが、大きな大きな弱点もあります。その内容は――ぜひ本編をご覧ください。
上の方で体が小さいと書きましたが、実際どのくらいの大きさなのか、作者もまだ把握できていません。(それでいいのか作者)
イラストを描くたびに大きくなったり小さくなったりするかもしれない。その時はすみません。生温かく見守ってやってください。
※便宜上の表記

ロレンス・グラネスタ
画像二枚目左。ヒワの友人で、精霊指揮士見習い。精霊指揮士養成機関・ソーラス院に通う少年です。
序盤から名前は出ますが、本人登場は第二章から。なんやかんやでヒワやエラと共闘することになります。
名家の三男坊ながら、自己評価はかなり低いです。本人の性格+家庭環境の影響です。
優秀すぎる兄二人と比較され、両親からはほとんど見放されている状態。さすがに虐待やネグレクトまではいきませんが、愛情らしいものを注いでもらった記憶もない、という感じです。現在、兄たちや母とは疎遠になっており、父とは義務的に連絡を取り合うことはあれど、関係は冷え込んでいます。
ソーラス院の同期の中では優等生の内に入るのですが、上記のような環境で育った影響もあり、自分を低く見積もっているところは変わりません。その態度が、かえって周囲の嫉妬心を掻き立てていることも……?
得意な指揮術は大地や植物に干渉するもの。逆に戦闘向きの術は不得手です。ただ、さすがに基礎的な指揮術は難なく使えます。
ヒワたちと同じ任務に関わるようになってからは、ヒワの戦友兼先生という立ち位置に。
いつもぼんやりしていてローテンション。話し方もゆったりしています。ついでに基本ネガティブです。ただ、指揮術関連の話になるとオタク特有の早口になります。その態度のせいか、まわりからは「指揮術以外に興味のない奴」と思われています。(実際、指揮術と友人たち以外のことに関してはさほど興味なかったり…)
争いごとと運動が苦手。順位や点数を競うことも、できればしたくありません。スポーツ大会なんてのは、ロレンスにとっては魔物より恐ろしい行事でしょう。
「正直、なんで俺がフラムリーヴェと契約できたのか未だにわかんない……」(いつかの本人談)
フラムリーヴェ
画像二枚目右。ロレンスの契約相手にして、炎熱と親しい精霊人。登場は第二章から。
エラと同じ任務のために天地内界へ下りてきた女性。しばらくは契約者探しに奔走していましたが、ロレンスを見つけると彼女の方から契約を持ちかけます。不安&目立つことはしたくないという彼に、『お試し期間として一か月契約しよう』と持ち掛けたところから、彼との関係が始まります。
エラとは元からの顔見知り。というか、「友達予備軍」という認識でいます。二人が友達予備軍になるまでの話はネタだけあるので、いつか何らかの形にしたいところ。
炎と熱を操ることが得意であると同時に、巨大な剣を振るって戦う戦乙女でもあります。純粋な戦闘能力は、四人の中で最高です。ただし、炎熱と親しい精霊人の性質上、水中や体が冷え切った状態では本来の力が発揮できません。
エラと違って人間の大人と変わらない体格です。常に本来の格好(鎧)でいるととんでもなく目立つため、人の中に溶け込める格好をして町に出ることも多いです。そのため、本編内でも衣装チェンジが複数回あります。
誰に対しても敬語で、淡々とした話し方。表情もあまり動かないクールビューティー……に見せかけて、とても情熱的でけんかっ早いです。そのへんがあんまり表情に出ないだけで。
真面目さとけんかっ早さが合わさって暴走することもあるようですが、幸いヒワとロレンスはそのようなところを目撃したことはありません。
勝負事となると燃えるタイプで、負けると顔に出さずに全力で悔しがります。
作者的には作品内で一番書きやすいキャラクターです。なんかこう、本質的には某イルフォード家のお嬢さんと近い気がします。彼女はフラムリーヴェほど勝負に燃えるタイプではないですが。やると本気になるのは一緒です。
一方で、ビジュアル面では一番描くのが大変です。鎧をまともに描いたのは、多分上のイラストが初。「誰だこんなデザインにしたの! 私か!!」をずっとやってる。
ちなみに、フラムリーヴェには明確な愛称がありません。ただ、作中人物から「フラムさん」と呼ばれることがあります。よければ好きな愛称をつけて呼んであげてください。
おわりに:その他進捗
だいぶ長々と書いてしまったので、このあたりで締めたいと思います。が、その前に『AZURE』にも触れておきます。忘れたわけじゃないよ! ということで。
『春風のサーガ』の執筆が思ったより長引いたせいで作業が止まっていますが、次回更新分6ページ目くらいまではペン入れが終わっています。月末か6月半ばまでにはお届けしたいところです。
それでは、また何か話題ができたときにお会いしましょう。ここまで読んでいただき、ありがとうございました。