作品の裏話

カクヨムコン6ありがとうございました!~ラフィアの翼の裏話~

七海です。

2021年2月7日、カクヨムコン読者選考期間最終日です。

期間中にお読みくださった皆様、ありがとうございました。まだもう少し時間があるので、これから読んでいただける方はありがとうございます。

『ラフィアの翼』自体はまだまだ続きます。が、しばらくは別作品執筆のため更新を止めます。この期間中は、一気読みなどしていただければ……(ちらっちらっ

さて。ひとまずは一区切り――本編もキリのいいところまで進みました――ということで、ここらで各部の振り返りのようなものを書いてみたいと思います。

旧版の話も含みますが、ご容赦ください。

Ⅰ 神話の再開

旧版では「世界神に挑む者」にあたるお話です。リメイク版ではシリーズ第一作目の「人形の館」をがっつり削除して、ここからスタートしました。「人形の館」もエピソードとしては気に入っているので、独立した外伝としてリメイクしたいと思っています。

さて、いきなり話が逸れましたね。話の大筋に大きな変更はありませんでしたが、細かいエピソードはだいぶ変えました。冒頭に入れた合宿の話は、作者的には結構気に入っています。

大きく変わったのはヴィントの立ち位置でしょうか。旧版ではこの話から顔も名前もバンバン登場していましたが、今回姿を現したのは終章のみでしたね。彼の名を知っているのも、この段階ではステラとレクシオだけ。二人だけのほの暗い秘密という格好になりました。

ギーメルとラメドとアイン。この三人はⅠのうちは、正体不明の敵さんですね。あと、旧版にはいなかった、使い魔的なカラスも増えました。以前と比べると出番が増えて、いい感じに敵として立ち回ってくれたのではないでしょうか。

余談ですが、カラスをキャラとして追加したのは、某コラボの影響です。ありがとうございます。

ラメドとアインとカラス……

おっさんと女の子とカラス…(強制終了

Ⅱ 昏き森の英霊

旧版「抗争勃発」にあたるお話です。ジャックが抱える過去と、そのやりなおしまでの物語。

初めて書いたときは、この人間関係の描写でずいぶん迷走した記憶があります。今回も迷走しました。前回よりはましだといいな。
更新再開前か、再開後に加筆したいですね。

Ⅱからの新キャラ・オスカーは難しい人に見えますが、たぶん繊細な子なのだと思います。きらきらしているジャックのことを好きになって、自分がいなかった間の変化に不安になって、好きだった友達のことを疎ましく思うようにすらなってしまって、結果的に関係を切ろうとしてしまった。

繊細で感情の起伏が激しく、それをコントロールするのが難しい。あれ、なんかこうして書いてたら共感してきたぞ(こら)

そのあたりが上手く本編で書けていればいいのですが、どうなのでしょう。

オスカー以外にも新しい人たちがここでたくさん出てきます。誰か一人でも好きになっていただければ幸い……。

ナタリーとシンシアの口喧嘩が旧版より減ったのは、反省点です。

もう一方の軸として、ラメド・ヌンの登場もありました。

旧版ではラメドが死霊を操る役を負っていましたが、そのポジションはちょっと変更しました。ヌンは冥府の神様的な神族なので、この役割がぴったりだろうと思い、今の形になりました。

この二人が今後どう動くのかも、楽しみにしていただければと思います。

Ⅲ 魔導の一族

旧「魔導の一族」と「クレメンツ・フェスティバル」を合体したようなお話になりました。新キャラ・ミオンとレクシオの過去と今に迫るお話でした。

(実は、読者選考期間中にⅢに突入するとは思っていなくて……作者はすごくあせりました……)

こちら、表題は旧版の面影を残しましたが、内容はかなり変えてあります。以前はもっとバイオレンス(?)な展開だったのですが、今回はじめっとした怖さが出ていたかと思います。どちらにせよレクシオは身心ボロボロですが……。大変だな、おまえ……(他人事のようだ

クレメンツ・フェスティバルの内容を含んでいるので、学院祭と並行して話が進んだのがなかなか難しかったです。人数も一気に増えたので、誰が何を言っているのか把握するのがまあ大変。どこか破綻しているところがあったら、こっそり教えてあげてください。

尺の関係で一部詰め込めなかった情報があるのですが、そこは今後の話に詰めていこうと思います。主に魔導の一族関連ですね。

続編で上官として登場しているアーサー・オルディアンも今回出てきました。登場が予定より少し早くなりましたが、重要な役を担っていただけて、結果としてよかったと思います。彼は終盤にたくさん出番がある予定なので、覚えておいていただければ幸いです。

さいごに

駆け足でしたが、各部の振り返りをしました。いやはや……色々詰め込みましたが、神様との戦いはまだまだこれから、という感じですね。引き続き見守っていただければ幸いです。

次回Ⅳでは、イルフォード家を震撼させた事件の裏側に迫ります。気長にお待ちください。

Ⅳはおそらく、旧・第六部から大きな変更はないと思うので、さっさと内容知りたいんじゃ~! と言う方は、そちらを読んでいただけるとよいかなと思います→旧版「あの雪の日の約束

それでは、また次回にお会いしましょう!