作品の裏話

【ネタバレ注意】『風語り』の魔女とは何か、を掘り下げる

有言実行! さっそく風語りについての記事を書いていきますよー!

最新話および、シリーズ別作品のネタバレ注意です!

あと、文字ばっかりです!

『魔女』とラフィアとセルフィラ神族

『風語り』第八話にて、ウィンディアは魔女のことを、「理を外れた魔導士」「東の女神に仕えていた女たち」と表現しています。このあたりをもうちょっと補足しましょうね。

彼女の言う「東の女神」とは、のちの作品にて存在が明示される女神ラフィアです。現在、魔女と呼ばれる女性たちは全員、かなーり昔にラフィアに仕えておりました。もちろん、リネットもウィンディアもです。

かなーり昔がどのくらい昔かというと、彼女らが女神のそばにいたのはセルフィラの謀反の頃まで……ですから、すでにウン千年前になります。

何がきっかけで女神を知り、彼女に仕える身となったのか本人たちは話したがりません。ただ、とにかくかなり長いこと、今でいう『翼』と似たことをやっていました。
しかし、セルフィラが背いた折、彼女に賛同した神々から恐ろしいほどの攻撃を受けます。いくら強力な魔導士とはいえ人間ですから、神様が大挙して襲ってきたら敵うはずもありません。

ラフィアの命令もあり、自らの身を守ることに徹した女たちは、なんとかセルフィラ神族の力が及ばない西の大陸に流れ着きます。それから方々に散り、いろんなことをやらかしながら、伝説の魔女となっていったのです。

東のことは気にせず気楽にやっている……わけではなく、あっちの様子にも常に目を光らせています。だから、『翼』の選定が始まったことも、その後の流れも大雑把には知っています。

『風語り』は『ラフィア~』の六年前のお話、という設定です。なので、このころはまだ『翼』の空白期です。のちにはもちろん、ステラが選定されたこと、その後の様子も逐一キャッチしています。

繰り返すようですが、リネット――リネもそれは変わりません。もっとも彼女の場合、ここ数年は記憶喪失状態だったのですが。

魔導士とまじない師の違い

『風語り』で魔法使い的役割を担うのはまじない師。『ラフィア』と『神が…』では魔導士です。じゃあ両者の違いっていったい何かというと、術の使い方、それから体系化されているか否か、ですね。

双方とも源流は占星術や巫術にあったと思われます。それがそのまま脈々と受け継がれていったのがまじない、人々が使いやすいように理論が構築されていったのが魔導術です。後者は戦にも使える術として発展しました。

ですからまじないは「なんかふわっと奇跡的なことが起こせる」という力です。それを使ってバンバン戦うことは、本来はできません。

まじないがそんな具合だったぶん、近代化が早く進んでいるのは西の方です。ソラたちが立ち寄る国が田舎ばかりなので、本編では拳銃程度しか描写がありませんが。『ラフィア』の頃には自動車が出始めています。/(^o^)\ナンテコッタイ

魔女は魔導士の方。だからリネットはバシバシ戦闘で力が振るえたわけです。

なお、幻獣種族の力はまったくの別物です。

そろそろ終わりにしよう

今回はこのあたりでしょうか。また何かあったら記事を書きます。

読んでくださってありがとうございました。