長靴を逆さにしたような大陸の、足の部分の大半を領土としている。 北に峻嶮な山脈があり、これにより長い歴史の中で、幾度も異国や蛮族の侵入を拒んでいる。また北部にはイルフォード家の管轄にあるシュトラーゼがあるため、彼ら武人の活躍により、窮地をまぬがれることも多かった。東と南はいくつかの国と国境を接している。国境付近ではたびたび小競り合いが起きている。西は大海マナゼスと接している。そのため西部には港町が多く、交易で発展し、人種民族の入り乱れる都市も存在している。
帝国の首都。
帝都近くの小さな町。
近くの山の中に、幽霊屋敷があると噂されている。
帝国領北端の都市。一年中気温が低めで、冬には大量の雪が降る。
代々イルフォード家が収める街で、ステラの故郷。
帝国領のほぼ中央にかつて存在した町。もともとは、『魔導の一族』に時の皇帝が与えた研究のための都市だった。
ルーウェン解体により、人が住めない荒野になっている。
帝国北西部に存在する都市。ラフェイリアス教の総本山。
教会本部ともいえる「セント・ソロネ大聖堂」がある。
かつて東部に存在した小国。帝国とたびたび争い、一度は帝都付近まで攻め入った。現在は帝国属領。
年明けの月。一月に相当。
冬の終わり、春の始まりの月。二月に相当。
花がほころびはじめる月。三月に相当。
植物がもっとも元気な月。四月に相当。
太陽が力を増しはじめる月。五月に相当。
草葉の色が深くなってくる月。六月に相当。
太陽がもっとも力強い月。七月に相当。
嵐が来て去って、風がやわらかくなる月。八月に相当。
草葉が色づきはじめる月。九月に相当。
草葉がさらに色づく月。十月に相当。
寒さが増し、氷が張りはじめる(霜が降りる)月。十一月に相当。
冬の半ば、一年の終わりの月。十二月に相当。
長さの単位。一イルム=約十センチメートル
距離、長さの単位。一マレ=三百イルム=約三メートル
距離、長さの単位。一フィーク=約五キロメートル
オルドールの通貨単位。一ルタは、もっとも安いパンが一個買える値段。
帝国屈指の名門校。学院の名前は、創設の中心人物ヘンリー・クレメンツに由来する。
初等部6年、中等部3年、高等部3年。途中の学部からの入学も可能。
「武術科」「魔導科」「教育学科」「理工学科」などの学科に分かれている。
古の魔法や占星術を応用し、それを理論的に構築することで一種の技術に作り替えたわざ。いわゆる魔法的な効果があるが、使える者は限られている。
魔導術のもととなる力。すべての生物が持っているが、その質、量には個体差がある。
魔力を魔導術に変換するための命令。実用化にあたって、図式化されている。
女神ラフィア及びラフィア神族を崇める宗教。帝国において、もっとも信仰されている。
神々の集団、共同体のこと。
ラフィアを主と仰ぐ神々の集団。
ラフィアの妹神、セルフィラを主と仰ぐ神々の集団。 正式なラフェイリアス教の用語ではなく、セルフィラに従う神々が自称しているもの。
ラフィアにより選ばれる二人の人間。彼女の翼になぞらえて、それぞれ『銀の翼』『金の翼』と呼ばれる。
ラフィアが『翼』を選ぶ儀式。『銀の翼』を選ぶ『銀の選定』、『金の翼』を選ぶ『金の選定』がある。
『翼』が女神から授かる魔力。
魔導術に秀でた一族。これまで、数々の魔導術を研究・開発してきた。現在は迫害されている。
一族と称されているが、人種や血統の共通点は詳しくわかっていない。
魔導の一族が、家ごとに継承してきた魔導術。
非常に強力であったり、珍しい効果を発揮する術ばかり。
基本的に外部には知られていないが、一部、帝国の歴史に名を残したものもある。